【はじめに】タロットカード・タロット占いについての基礎知識

タロットの知識

日本でもその存在自体はよく知られているタロット占いですが、その由来であったりどんな占いであるかというようなことまで知っている人はかなり少ないのではないでしょうか。 ここではタロットカードやタロット占いについての基礎知識を簡単に紹介していこうと思います。

そもそもタロットカードとは?

タロットカードそのものの発祥は実は不明ですが、中世ヨーロッパにてその存在が記録されています。当時のカードは手描きであったため、貴族や富豪が画家に依頼し作成、所蔵していました。
16世紀ごろから木版印刷により量産されたものが出回るようになり少しずつ庶民やヨーロッパ全土へと普及していきます。

そもそもタロットカードというのは占いの為のものではなく主にゲームをする為に使用されていました。 当時はギャンブルへの利用も盛んだったため風紀の乱れを理由に何度も禁止令が出たそうです。
現在でもフランスや中央ヨーロッパではトランプのように様々な遊び方でゲームに使われています。

タロット占いについて記され始めるのは18世紀に入ってからで、タロット占いを初めて職業にした人が登場するのもこの時代です。
タロットカードを用いた占いの方法を記した書籍の出版や美しいイラストを採用したタロット占い専用のタロットカードを発売するなど、タロット占いというものの存在を確立し普及につとめました。

その後もカードの順番や絵柄の変更、占星術や神秘主義との紐づけがなされたりなど様々な人による解釈と調整を経て、今日私たちがよくイメージするタロットカード、タロット占いというものが築き上げられてきたのです。

タロット占いでは何を占える?

占いとは「本人しか知らない事やまだ起きていない未来の出来事をあてることができる」ものであるという認識を持つ方がいるかもしれませんが、少なくともタロット占いではその様な事はできません。

ではタロット占いでできることは何かというと『悩み事の解決や、そのための方向性、ヒントを指し示すこと』。例としては「具体的な質問への解答」、「近しい未来や現在の状況」、「精神的な問題の解決」などです。
タロット占いではさきほど挙げたような「長期的な未来」や「人の生死に関わること」、「勝手に他人を占うこと」など『自分ではどうすることもできないこと』については占えない、占ってはいけないとされています。

もしかしたらこれを知りがっかりされたりつまらないと感じたりする方もいるかもしれません。ですが実際に占ってみると不思議な偶然を感じたり、今まで解決法が見えてこなかった問題に対して新たなアプローチの仕方を得たりとさまざまな面白いことが起きます。日常にちょっとした刺激を与えてくれるツールの一つとして、ぜひ気軽に取り入れていただきたいなと思います。

タロット占いってどうやるの?

タロット占いに必要なものはタロットカードそのものと、カードを広げられる少々のスペースのみ。占いのやり方はごくシンプルで、『カードをよく切ってシャッフルし並べてめくる。めくって出たカードの内容を解釈し、結果を読み取る。(リーディングという)』これだけです。

カードにはそれぞれ固有の名称やキーワードそして意味づけがなされていますが、一番大切なのはカードに描かれている絵柄を見てインスピレーションを感じ、それを元に結果を読み解くことです。独自の解釈で構いません。自分がどのように感じ、考えるのか。カードと向き合うことを通してより自分を知ることが出来るのがタロット占いの醍醐味です。

とはいえ、カードに与えられたキーワードや意味は占いを読み解くための大事な判断材料となりますし、それらに関するルールや手順なども沢山設けられています。いくつか記事にしていますのでよかったら参考にしてみて下さい。

タロットカードはどこで手に入る?

難しいことは何もなく、Amazonや楽天、Yahooショッピングなどのインターネット通販で簡単に購入できます。

サイズやデザインなど種類も豊富ですが占いに使う場合、まずはライダー版(ウェイト版)と呼ばれているもののスタンダードサイズ及びポケットサイズの購入を強くお勧めします。またカード自体に意味が書かれている見習いタロットというものもあります。(私は初めにこちらを手に入れました)

なぜお勧めなのか詳しくは以下の記事をご覧ください。

知れば身近で奥深いタロットカード

いかがでしたか?タロットカード、タロット占いと聞くと神秘的に思えたり敷居が高い印象を受けますが、由来や流れを知ると案外身近で親しみやすいものだと思われたのではないでしょうか。この機会にぜひ実際に手に取って楽しんでいただければと思います。